今回はジョギングでも、非常に画期的な私も取り組んでいる「スロージョギング」を紹介します。
スロージョギングはその名の通り、ジョギングをスローに行うことなのですけどちょっと個性的なところがあります。
それ何か!歩行の原点回帰でも触れましたが、「踵接地しない」走法なのです。
踵を接地しない?じゃあどこから地面に接地するの?
そう、「つま先」なのです。
つま先というと踊りのバレエのようなつま先立ちを想像してしまう方がいらっしゃるでしょう、がどちらかというと指の先のつま先ではなくて、指の付け根あたり(母指球と表現する人もいる)をつく感じ。
足の裏、つまり足底をべったりついてしまうと失速するので、土踏まずよりも前の部分を接地させる感じで走るのが「スロージョギング」なのです。
理想的な関節の使い方・・
想像してください、その場足踏み、その場ジャンプ、階段を降りるとき、みなさんは足のどの部分を最初に接地させますか?、つま先ですよね?では、なぜにつま先??。
それは、体重以上の衝撃を足・膝・股関節の関節を動かし筋肉の収縮であたかも筋肉をサスペンションのように働かせて受け止めるためなのです。
そうかな、と思った方。その場足踏みだと手軽に出来るのですぐに立ってその場足踏みをしてみてください。そして、わざと踵から設置してみて下さい。
どうでしょう?すごい衝撃が関節に、腰に、頭に響きませんか? 関節と筋肉が衝撃を吸収して頭が守られる仕組みになっていて、それを本能的に私たちは行うことができるのです。
でも走る時、歩くときはどうでしょう、歩行の時でも触れました。歩行速度、走行速度を上げるには大股になれば良い、と。
大股だとどうしても踵から接地してしまい、からの節々を痛めることになります。体にいいとは言えないですね。下の写真は典型的な例で、思い切り踵設置をしています。
「スロージョギング」で走るには
1.つま先から接地する
つま先から設置するとなると脚を自分の体の前に思い切り振り出すわけにはいかないです。自分の真下に足をつく感じにすると無理なくつま先から設置することができます。
つま先から接地して吸収した衝撃が筋肉に蓄積されてそのエネルギーをバネ反力に変える!
つま先から接地して、あたかもぴょんぴょんと心地よく小さなジャンプで前に進む、そんな感じで走ります。
2.歩幅は狭く
自分の真下につま先を接地させるのですからどうしても歩幅は大きくはなりません。
歩幅(ストライド)が大きく取れないならば自然と走るスピードは遅くなります。でも遅く走るためにつま先をつくのではなく関節と筋肉を有効に使うことを目的としてつま先接地の走行にしたらそれほど速くは走れない状態になった、と捉える方がいいでしょう。
3.最近のマラソン選手の中にもいらっしゃる
しかし、実際のマラソン選手でもつま先接地で走る選手が最近では見受けられるようになりました。
きちんと原理を理解し、トレーニングを積めば時速20km近いスピードでも走れるのです。
でもスロージョギングの目的はあくまでスロー。みなさんの場合は「会話しながら走っても息切れしない程度のスピード」で走ることを実践して下さい。それでも十分なジョギング効果は得られると実証済みです。
まとめ
今回はスロージョギングを紹介しました。福岡大学のスポーツ科学部名誉教授の故田中教授が発案、実用化したジョギング方法です。私も実践していますがこれを始めて3ヶ月くらいで今まではとても走ることの出来なかった10kmという距離を難なく完走できるようになりました。
田中教授によると毎日スロージョギングを継続できれば3年程度でフルマラソンも夢ではないそうです。
このスロージョギング、実は「平成の天皇陛下と皇后様」もご夫婦で実践していらっしゃいます。皇族にも浸透している「スロージョギング」、みなさんも試してみては?